中国の習近平国家主席がサウジアラビアを訪問し、石油や天然ガスの取引において、人民元決済を推進すると言う報道がありました。
アメリカが行っている金融制裁に大きな影響を与える可能性があり、欧米にとっては衝撃的な報道となりました。
ウクライナ戦争でロシアがSWFTから締め出しをされたのを覚えているでしょうか。
SWFTとは、ドルを基軸通貨とした金融取引システムの事で、アメリカと距離を置いていた国々が、制裁を受けた時の逃げ道として人民元決済が注目されるようになりました。これにより、今すぐ米ドルの地位が脅かされる事は無いと思いますが、アメリカに不満を抱く国々が、サウジに続く可能性が高く警戒する必要があります。
また、ロシア、サウジに続き、湾岸産油国が中国の影響かに入ると事で、欧州が直面しているエネルギー問題にも、何かしらの影響が出るかもしれません。
先ほども言いましたが、すぐにどうこうなる可能性は低いですが、米中の対立はより一層激化する可能性があるので、今後もこの問題については注視していく必要があると思います。