ここ最近、メキシコペソが注目され始めてるけど、安易に飛び乗るのは危険だと思います。
日本の高度経済成長期みたいに言われてるけど、実際の成長率は2%前後で、
当時の日本の成長率は10%前後。中国経済が急速に発展していた時も10%前後。
この数字を見て、どう考えてもメキシコが高度成長期にあるとは思えない。
それに、今はまだコロナ前よりも低い水準で推移しているので、何をどう考えればオススメされるのか疑問に思う。
メキシコが危ない具体的な理由
①中央銀行による高金利政策
②アメリカの工場としての立ち位置
③アメリカに出稼ぎに行っている人からの送金
①中央銀行による高金利政策
言わずもがなですが、高金利政策は国内経済の下押し圧力になります。
アメリカでも利上げが始まってから株価はダダ下がりしているので、これはみんな知ってるでしょう。
②アメリカの工場としての立ち位置
今の所アメリカの経済は好調で、アメリカで物が売れるから、メキシコに投資をして物を作る訳ですが、
裏を返せば、アメリカ経済次第で沈む可能性もあるって事です。
今現在、インフレの再燃が懸念されていて、更に金利が上がれば財布のひもが固くなり、物が売れなくなります。
そうなったらどうでしょうか、アメリカの工場としての立ち位置を確かなものにしたいと考えているメキシコには大打撃です。
③アメリカに出稼ぎに行っている人からの送金
メキシコは賃金が安いので、アメリカなどに出稼ぎに行っている人達が、国内にいる家族に仕送りをしています。
この額が月6500億円とも言われていて、これがメキシコ経済を下支えしていると言われています。
以上のように、高金利政策で国内経済への下押し圧力がある中、
アメリカ頼みでなんとか持ちこたえているのがメキシコです。
その頼みのアメリカも、危うい状況になってきているので、
超大国のアメリカが転べば、メキシコは吹き飛ぶ事になります。
まとめ
今のメキシコは、以前の日本や中国の様に、高い成長率で成長している訳でもなく、
アメリカ経済が好調だから、それにあやかってメキシコ経済が良好なだけであって、
メキシコ自体に、それほど魅力がある国かと聞かれると微妙な所です。
なので、メキシコに投資したいと考えてる人は、もう少し良く考えてから手を出すようにしましょう!