スイスの金融大手クレディ・スイスの投資ファンドからの資金流出が、先月のUBSグループによる買収合意後も拡大していることが17日までに分かった。
モーニングスターがダウ・ジョーンズのファイナンシャル・ニュースに提供したデータによると、クレディ・スイスの名前を冠した欧州と米国を本拠とする約300のファンドからの資金の純流出額は、買収合意後の3週間で56億ドル(約7500億ドル)に達した。
すでに、買収合意が発表された週には約30億ドルの投資家資金がクレディ・スイスのファンドから引き揚げられていた。今回のデータでは、3月23日から今月6日までにさらに25億ドルの純流出があったことが示されている。
モーニングスターの株式アナリスト、ヨハン・ショルツ氏はファイナンシャル・ニュースに対し、「買収や、それがクレディ・スイス・アセット・マネジメントに与える影響について、依然として不透明感があると言えるだろう」と述べた。
クレディ・スイスは、コメントを控えるとした。
Dow Jones